2017年 12月 13日
トランプ北攻撃「クリスマス開戦」の真偽
“クリスマス作戦”決行か――。最新ステルス戦闘機F22や電子偵察機など230機が集結して「史上最大規模」(韓国軍)の米韓合同軍事演習が4日、韓国と周辺地域で始まった。今回の軍事演習は「テロ支援国家」再指定や経済制裁への反発から先月29日に新型ICBM(大陸間弾道ミサイル)の「火星15」を発射した北朝鮮に対しての大デモンストレーション。米本土には「挑発を続ければクリスマスまでに攻撃がある」というムードが漂っている。米国が攻撃を仕掛けるXデーがいよいよ来るのか? 専門家に聞いた。
北朝鮮が発射した「火星15」は、通常より高い角度で打ち上げるロフテッド軌道で発射され、大気圏再突入の際にバラバラに分解したとされる。だが、通常の軌道で発射した場合の射程距離は1万3000キロと米本土全体が射程に入るとの分析もあり、北朝鮮が全米を標的としたICBM攻撃能力を手にするのに、さして時間がかからない可能性を示した。
現にマクマスター米大統領補佐官は2日、北朝鮮の核ミサイル開発について「成功でも失敗でも技術は進歩していく。早急に解決できなければ武力衝突が刻一刻と迫っている」と危機感をのぞかせた。また、米共和党のリンゼー・グラハム上院議員も「在韓米軍の家族を退避させなければならない」と言及。米本土でも「クリスマスまでに攻撃があるのでは!?」ときなくさい雰囲気が漂い始めている。
米国や日本はもちろん世界中のキリスト教エリアが、ツリーのまばゆいイルミネーションの前で盛り上がっているそのとき、トランプ大統領の命令で金正恩朝鮮労働党委員長の隠れ家に向けピンポイント爆撃のためのステルスが発進している可能性もあるというのだ。
元韓国国防省分析官で拓殖大客員研究員の高永テツ氏は「230機もの空軍戦力を展開する軍事演習の狙いは、今後、北朝鮮が軍事挑発を続ければ攻撃するという警告です。追加経済制裁や軍事演習に対抗して、北朝鮮がミサイル発射実験や7回目の核実験を行えば、米国にとって待ったなしのチャンスです」という。
1発のICBM発射実験で、外交努力での解決がほぼ不可能になったとの考えをより深めたトランプ大統領にとって、正恩氏の次なる挑発行動が攻撃のGOサインになるというわけだ。
by dannyne
| 2017-12-13 11:03